Developers Summit 2016に行ってきた。
2017/08/20
去年の夏に続いて、エンジニアの祭典デブサミ2016に参加してきました。
目次
デブサミ2016
公式ページはこちらです。
会場は目黒の雅叙園で2/18、2/19の2日間の開催で、今年のテーマは「Hack the Real」です。
「ソフトウェアエンジニアの「知」で、「もの・現場・世界」をハックしよう」というテーマのようです。
テクノロジーによって現状に対してどう貢献するか、また、今を生きるためにどういった技術が必要なのか(と個人的に解釈し)、最新の動向や技術に触れて自分の刺激になればと思い参加しました。
一日目
この日の参加セッションはこちら
・現場から変えた”サービスの作り方” ~何を作るのかではなくなぜ作るのか~
・JavaScript.trend(spec) /* 最新言語仕様を軸とした JavaScript の最先端解説 */
・大規模Redisサーバ縮小化への戦い
・Yahoo! JAPANの実践から学ぶ、超大規模Webシステムのフロントエンドとインフラ
・クラウドを使ったデザイン データ活用
・「ITエンジニアに読んでほしい!技術書・ビジネス書大賞 2016」プレゼン大会
朝一に会場に到着したのに、まさかの1セッション目の事前登録忘れて、いきなり暇になりそうでしたが、出展ブースや書籍販売コーナーで時間をつぶしてました。
一日目に印象に残った3つを紹介。
現場から変えた”サービスの作り方” ~何を作るのかではなくなぜ作るのか~
スピーカーはヤフーの荒瀬氏
アジャイル(スクラム)の導入から普及までの話。
短いサイクルを繰り返し、どんどん改善していくアジャイル開発はすでに標準になっていると思います。
ただ、人は過去の成功体験って忘れられないもので、保守派が沢山いるとなかなか進みませんよね。
どれだけ思想をメンバー全員に共有できるかが推進の一歩なので、やはり啓蒙活動が大事だなぁと思います。
アジャイルを知ってもらう場、理解してもらう機会をいかに作るかが肝ですね。
JavaScript.trend(spec) /* 最新言語仕様を軸とした JavaScript の最先端解説 */
スピーカーはMozilla Japanの浅井氏
ECMAScript(JavaScript)の歴史から最新バージョンで導入される機能の話。
個人的に一番面白かったです。
新しく導入される機能によって今まで気持ち悪かったコードがすっきりする例の説明や、
ところどころ会場を笑わせるような話し方など、とても楽しく聞けました。
大規模Redisサーバ縮小化への戦い
アカツキの駒井氏
負荷対応の為Redisサーバーをスケールアウトした結果、当初の8倍に増えたものをどうやって縮小したのかを説明した話。
設計ミスといえばそれまでだが、実際には当初想定していなかった事が起こるのはこの業界ではよくあります。
起きた問題に対して、どのようにど解決して教訓にしていけるかがエンジニアにとって大切なことであるし、面白いところ。
このセッションでは実際の手法や失敗例などの紹介があり、とても有意義なものであると思いました。
一日目総括
一日目は「JavaScript.trend」がダントツに面白いセッションでした。
コレだけでも参加してよかったと思えます。
毎度のことですが、事前登録時には未定だったセッションのほうが面白そうで、そっちに行きたかった!と思うようなことが今回もありました。
(どうにかならないものかなぁ)
後、自社の製品・サービスの説明が主なセッションは本当にやめてほしい。
事前登録したものがこの手のセッションだった時のがっかり感が・・・
(時間の無駄なので途中で退出しました)
最後の「技術書・ビジネス書大賞」ですが、自分が投票したのは残念ながら選ばれませんでした。
技術書大賞は「プログラマ脳を鍛える数学パズル シンプルで高速なコードが書けるようになる70問」
ビジネス書大賞は「人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの」
両方、読んだことがありませんが、プレゼンを聞いて面白そうだと思いました。
「人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの」は面白そうなのでちょっと書店で見つけたら買ってみたいと思います。
ちなみに、radyはビジネス書のほうにノミネートされた「HARD THINGS」は読了してますが、「RULE WORKS」は2週間前に買ってまだ読んでません(^^;)
二日目
この日の参加セッションはこちら
・強いチームの作り方
・エンジニアを成長させるための組織作り
・今日の習慣が明日をつくる~よりよい技術者を目指して~
なぜこの3つしか参加していないのか?
デブサミのためにわざわざ有給を取ったのに、社外の偉い人を呼んで講演して頂くというイベントのため自社に行ったからです(-_-)
こちらの講演はそれはそれで良い話でした。
簡単に説明すると「いつまで古いことやってるんだ?そんなんじゃ仕事なくなるぞゴラァ!」的な話です。
(自分が経営陣に言いたかったことを代弁してくれてました)
当たり前だけど、エンジニアに限らず、会社としても新しいことに興味を示さない所は駆逐されていくよ。
さて、話は戻してデブサミ2日目
強いチームの作り方
スピーカーはRyuzeeの吉羽氏
チームを作るうえで衝突は起こるもので、長い時間を使ってお互いの理解し、成熟したチームができる。
それなのに、プロジェクトが終わったらチームは解散・・・確かにこれほど無駄なことはない。
ただ、委任や派遣がメインのビジネスに従事していると契約に縛られるところがあるんだよなぁ
(チームを固定して、チームとして売り込めるような形式になれば良いのに)
エンジニアを成長させるための組織作り
スピーカーはリクルートコミュニケーションズの阿部氏
エンジニアの成長のための目標と評価、それに向けた機会提供の話。
エンジニアのWill(将来どういったエンジニアになりたいか)に対して、楽しく取り組める環境を作ることで成長のスパイラルができる。
かなり理想的なお話ではありました。
現実的には、業務課題にあった目標を設定させられる。
そんな目標に向かって真摯に取り組む人が一体何人いるのだろう?
そんな目標が楽しいわけがない。
だからこそ、環境を提供できる組織作りが大事なんだと思います。
理想だから無理と諦めるのでは、如何にして理想に近づけられるかを考えたい。
今日の習慣が明日をつくる~よりよい技術者を目指して~
スピーカは佐藤太一氏
エンジニアを評価する基準として、「読む力」、「書く力」、「捨てる力」を上げていました。
・仕様やコードを理解する読む力
・仕様に対して実装し、最低限の品質を保障する書く力
・現在のコードを作り直す捨てる力
どれも大切ですね。
二日目総括
事前登録したセッションに会社都合で参加できない消化不良感はありましたが、参加した3セッションともに面白く刺激になる内容でした。
やっぱりIT系イベントは楽しいし、刺激になる。
経験も知識もなにもかも足りない事を痛感した反面、いつか、今回のスピーカーの方々のようなエンジニアになって、自分もスピーカーとして参加てみたい。
最後にkintoneジャングルカフェでバナナとコーヒーを美味しく頂きました。
ご馳走様ですm(_ _)m
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